ガーネットが眠る町 太子町
突然ですが、皆さんは二上山にはたくさんの鉱物があるのをご存知ですか?
私たち社会科学部の流域班では、ガーネット(ザクロ石)について調べました。きっかけは、鉱物のことに詳しい八丈先生に、ガーネットを紹介させてもらい、興味を持ったからです。以前私たちは、株式会社ドイさんに、太子町のガーネットについて教えて頂きました。そのことについて紹介していきます。
そもそも、鉱物はどのようにしてできているのでしょうか。
鉱物は、溶岩が冷める時や、一度溶岩が固まって出来た岩石が埋没する時に圧力・温度が上昇することによって、人の手を借りずに自然に作られます。
太子町の周りにある山はもともと火山であり、過去に噴火した溶岩が固まってその固まった溶岩が鉱石になったからです。今でも山や川にあるガーネットは過去の溶岩が固まってできた鉱物です。
ガーネットは、二上山の土にたくさんふくまれています。そのガーネットが川に流されたため、太子町の川などに見られるのです。
昔、太子町には今よりたくさんのガーネットがあったそうです。
なぜガーネットを採掘する人たちが増えたのでしょうか。
それは、明治以後、産業革命の進展に伴い、ガーネットを要求する人が
増えてしまったため、太子町のガーネットも急激に減少してしまったのです。そのため、今ではごく一部の区域でしか採れなくなってしまいました。
ガーネットの主な色は、赤、黄、褐色、緑、黒などがあります。
ガーネットはガラスのような光沢をもち、硬度は6.5~7.5と硬いです。
用途としては、装飾品などに使われています。粒の小さいガーネットは
紙やすりなどに使われています。
鉱物は、火山から噴出され、それが川に流されて運ばれています。つまり、川沿いには鉱物がたくさん落ちているということです。(ちなみに、飛鳥川にたくさん落ちているそうです。)そして、運ばれた鉱物は、地層となって残ります。そこで、太子町にあるガーネットの地層の場所を地図にまとめてみました。
役場の近く、和みの広場、叡福寺の近く、飛鳥川にあります。
中には、建物や道路がある為、鉱物が採れなくなってしまったところもあります。また、川の周辺にあったガーネットは必要以上に採りすぎてしまって、もう採れないところもあります。
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